大量の・・・ (岩月)

鳩山内閣が発足して1ヵ月が経ちました。

その注目度はいまだに高いようで、テレビ・新聞で毎日鳩山内閣の動向が報道されています。

民主党の政策では生活に影響がある子ども手当や高速道路無料化についてはよく聞く機会があります。

その政策の中で実現した場合に会計関連で影響が大きいものは何だろうと、民主党HPの民主党政策集INDEX2009を見てみました。

税制の変更がいくつかありますが、その中でも特に影響が大きそうなのが消費税のインボイス方式の導入のようです。

インボイス方式とは仕入先の発行するインボイスに税額が記載されており、かつ、それを保存している場合に限り消費税の計算上仕入税額控除を認めるというものです。

現状日本では帳簿等の保存を要件とする帳簿方式が採用されており、この帳簿方式は単一の税率が用いられる場合、制度が簡便なものになるというものです。

インボイス方式では消費税の計算が明確かつ緻密に行われることにより複数税率を設けることが可能となり、所得による消費税の負担度合いの格差(逆進性の問題)に対応でき、また、税額がインボイスの送付により正確に把握されて取引当事者間において相互チェックが行われ、相互牽制作用が働く等のメリットがあるようです。

ただし、デメリットとして大量のペーパーワークが事業者及び租税行政当局に求められる、免税事業者が商取引上不利になる等あるようです。

大量のペーパーワーク・・・、恐ろしい響きです。