違う目線からたばこ税(山口)

こんにちは。

今回は何について書こうかと悩んでいたところ、

三河の吉川晃司様がたばこ税について書かれていたので、

便乗しちゃいますきゃ~

さてさて、賛否両論があるたばこ税ですが、

実は学問的にも意味のあるものだってご存知でしたか?

ちょっとだけ経済学のお話(私は経済学部出身だったりしますえっ)

をしてみたいと思います。

経済学では、

「市場(しじょう)」とは相当に優れたものであると考えられています。

それは市場に任せておけば、

経済全体にとって最も利益が大きくなる価格、取引量が

自ずと達成される、というものです。

経済にいる人々全員が自分の利益だけ追求することで

全体の利益が最大になるのです。

話が長くなりすぎるので、

その理由はここでは省きますふぅ

ちなみに、中学生の時に習った需要曲線だとか

供給曲線だとかっていうあの辺の話が絡んでます。

中学生当時はただ暗記をしただけでしたが、

今考えるとなかなか深いことを教えられていたのだなぁと

今更ながら実感してます。

さて、話を戻します。

そんな万能な「市場」ですが、

たまにはうまくいかないことも出てきます。

「市場の失敗」って呼ばれてます。

そんな市場の失敗が起きた時に登場するのが政府なのです。

何を隠そう政府は市場の失敗を正すために存在してるのです。

で、ここからが本題です。

何となく話の流れで分かるかもしれませんが、

たばこの取引は「市場の失敗」に該当します。

その経済活動が行われることで、

取引に参加している人々以外の人々に悪影響が

出てしまうため、社会全体にとっての最大利

とならない結果となるのです。

いわゆる間接喫煙の人々が受ける悪影響が

社会全体の利益を押し下げるんですね。

だからと言って、喫煙すること自体が悪いわけではありません。

喫煙者の方はたばこを吸うことで、「落ち着く・気が安らぐ」だとかの

気持ち的な利益を得るわけですし、

生産者の方もたばこが売れることによって貨幣的な利益を得るので、

社会にとっての利益は何かしらあるのです。

問題はその取引量です。

本来、間接喫煙をする人々が受ける悪影響まで考慮すれば、

取引量がもっと少なくないと経済全体の利益は

最大にならない(というのが経済学上の考え方)わけです。

そこで登場するのがたばこ税です。

たばこ税を課すことで、たばこの価格は押し上げられ、

結果として取引量が減少し、

経済全体の利益が増加することになるんですね。

たばこ税の元々の目的はここにあるわけです。

まぁ、たばこの価格をどの程度に調節すると

経済全体の利益が最大になるかというのは

計算がとても難しいと思いますが・・・。

少なくとも世界の国々では千円弱程度がベストと

考えているみたいです。

それが正しいとすれば日本経済は諸外国に比べて

相当に損をしていることになるんですね~。

日本も増税しようとしているわけですが、

そんな経済学上の考え方を基にすると

増税も間違った選択でもないという気がしてきます。

結局、どんな価格に調節するのがベストなのかは

わかりませんが・・・。

結局、話がまとまってないですねショック!

まとまりのない話ですみませんでしたほろり