相続税の基礎知識(笘原)vol.2

皆様こんにちは。稲垣税理士法人の笘原です。

今回も前回からの引き続きで相続税の基礎知識についてです。

初めてご覧になる方は前回の11月13日発行分からご覧ください。

当該ブログをご覧になるための注意点と、「1.相続税」の「(1)相続税とは」「(2)相続税の申告期限」までご説明させていただいています。

それでは早速続きを参りましょう。

(3) 相続税の総額の計算

•(課税される財産の価額-債務控除-基礎控除)×各法定相続分の税率=相続税の総額

–各法定相続分の税率は相続人の構成や相続財産の多寡により変化します。

相続税累進課税です。財産が多ければ多いほど相続税も多額になります。

–それでは上記算式の各々についてもう少しご説明します。

(4)課税される財産

•相続により取得した財産の全てです。

–代表的なもの

1.預貯金

2.不動産

3.有価証券

4.生命保険金

5.死亡退職金

(5) 債務控除

•債務控除として相続財産から控除されます。

–代表的なもの

•銀行借入金

被相続人の未納税金

•葬式費用

(6) 基礎控除

基礎控除とは相続税課税最低限です。

基礎控除以上の相続財産に相続税が課税されます。

–計算方法

•5,000万円+1,000万円×法定相続人の数

–具体例

•妻と子二人

•5,000万円+1,000万円×3人=8,000万円

(7) 各人の相続税

相続税額の総額を遺産総額のうちの各相続人の取得財産の比で按分します。

–具体例

•遺産総額 100,000千円

•Aの取得財産 60,000千円(60%)

相続税の総額 10,000千円

•Aの相続税 10,000千円×60%=6,000千円

それでは続きは次回にご説明させていただきます。

次回は贈与税になります。