台北駐在員事務所開設に当たって(武井)

この度、かがやきコンサルティンググループは台湾・台北駐在員事務所を開設する運びとなりましたが、皆様は“台湾”と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますでしょうか。

過去に台湾と何らかの接点があったり、旅行で訪れたことがある方は、

親日的」、「食事が美味しい」、「エネルギッシュ」なんてイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。

台湾と言えば、最近では一国として人口や経済力に比してとんでもないくらいの震災義捐金を日本に送ってくれました。ありがたいことです。

個人的な話になりますが、そんな台湾と私の関係を書きます。

そもそも私はコテコテのローカル日本人なのですが、小さいころから海外に行き、住むことに憧れていました。

学生時代はアルバイトでお金を貯めてはバックパックを背負って海外に出ました。

社会人となり、大手監査法人に勤務していた頃、当然のように海外駐在を希望したのですが、駐在希望先は残念ながら台湾ではなく、あるアジアの首都でした。

ところが、ある日「台湾に行かないか」とお声がかかりました。

“台湾”が突然目の前に出現し、戸惑ってしまいました。

それまで台湾には一度も行ったことが無く、台湾という選択肢は全く私の頭の中になく、

「何で台湾に行かなきゃならないの?」と言うのがその時の率直な思いです。

それでも少し悩んだ挙句、せっかくお声を掛けていただいたので、

これも御縁なのだと赴任する決意をしました。

実際、台湾は私を温かく迎え入れてくれました。

事務所の同僚はもちろんの事、赴任して一ヶ月が経った頃、同じオフィスビルのローカル銀行の銀行員(もちろん台湾人)やその警備を担当する警察官から「皆で1泊2日の写真撮影旅行に行くので参加しないか?」と自然に誘ってもらい、自然に参加し、言葉も分からないのに自然に台湾人の輪の中に居て、皆で雑魚寝したことを昨日の事のように覚えています。

以来、妻や生後半年の長男と台湾に住み始め、尊敬できる上司と出会い、娘が台湾で生まれ、台湾在住の友人もでき、約5年半の台湾生活を経て、日本に帰任後も今日までいろんな台湾企業とお付き合いさせていただくなど、私の人生にとって台湾赴任の選択は本当に正しかったのだと確信しております。

ちなみに、言い忘れましたが、私の父親は(兄弟姉妹も含めて全員)日本統治時代の台湾生まれです。

人生の後半に入り、私の使命は日本と台湾を通じたアジアの礎になることだと本気で思っています。

かがやきグループのお客様が海外事業展開をされるとき、全力でご支援いたしますので、よろしくお願いいたします。