私の元気のもと(長坂)

 

仕事をしていて一番うれしいと思うことは

後輩が予想を超えた行動や発言をしたとき。

 

毎日毎日、常に課題や仕事に追われているし、

急にお客さんから叱責をいただいて謝罪に行くこともあるし、

稲垣代表にダメ出しされて超へこむこともあるし、

後輩に傷つくことを言われて落ち込むこともあるし、

家族にもっと早く帰って来いと苦言を言われるし、

あんまりそういうことが重なると

ツライ。

何のために仕事をしているんだろ、

と立ち止まったりする

 

所長やマネージャーの立場でこんな弱音を書いていいのかな。

ま、いいや。

 

先週、そんな感じで落ち込むことが多く、

ここから脱出するのは時間がかかるなーと思っていました。

 

でも、後輩たちのいくつかの発言や行動で

一日にして驚くほど復活する自分がいました。

 

◎私がかなり手伝わないとだな。と思っていた仕事を

「私一人で大丈夫。できます」という担当者

 

◎新人に私が何と言えばいいか迷っていると

「私が話しときます」と言って,

私よりはるかに上手に新人の気持ちをつかむ話し方をする後輩

 

◎担当者がお客さんに送ったメールをレビュー者目線でチェックすると、

対応も文章も添付文書もフォローのタイミングも完璧。

私が担当者だったときよりデキル!

 

◎お客さんがトラブルに巻き込まれているのを自分のことのように受け止め、

自分のスケジュールが大幅に狂うのを承知で社長に寄り添っている人。

 

そんなのを目の当たりにすると

(若干、寂しい気持ちもなくはないですが)

大部分でものすごくうれしい。

 

稲垣会計(現かがやき)は私が中途で入社した時

いわゆる税理士の大先生が存在したわけではなく(靖さんすみません)

実務で困ってもシステムの使い方で困っても

自分で調べたり考えたりするのが普通で

経験も知識もないから、ひとつの答えをだすまでにとにかく時間がかかるので

大先生や大先輩のいる事務所がうらやましいと思うことが

正直何度もありました。

でもほかの事務所を羨んでもしかたない。

ないものは作る、その経験は無駄にはならない。

時間をかけただけ出した答えに対する知識は深まるはず。(ポジティブすぎる?)

所長の靖さんはちゃんと話を聞いてくれるし、

理不尽なことはしない頭の切れる人、

信用できる、十分贅沢な環境ではないか。

 

初めて新人の後輩が入ってきたときは

私や同僚が失敗したことは2度と繰り返さないようにしようと

そのたびにマニュアルやチェックリストをみんなで作って

品質を上げよう、丁寧に話そう、って

一人ずつ一から教えるということに当時のスタッフ・役員それぞれが相当の時間をかけた。

 

人を教えるのはものすごく大変。

当然自分の仕事もあってそれは今日やらないといけない。

でも、後輩がひとりで悩んでいたらほっておくわけにはいかない。

今、声をかけたら自分の仕事が止まる。どうしよ。

そんな葛藤は常にあった。

 

そこで私が新任のころの先輩はどうだったか思い出すと、

聞きに行ったときに先輩が迷惑な顔をした、ということが自分の記憶には一度もない。

強がって私のためにそういう顔をしてくれていたんだと思う。

私が帰った後に自分の仕事を残業してこなしていたのだろう。

だとしたら、その心意気はカッコ良すぎる、

そう、自分が教える立場になったときに初めて気が付いて感動し

それ以来、私に聞きに来た人にいやな思いはさせないと決めた。

遠慮しながら聞いてくる人にはそんなに構えなくていいよと伝え、

時には生意気な後輩の意地悪な質問にも、彼の予想をいい意味で裏切る返答とは(^m^)、を考えた。

 

そうはいっても私にも感情の波はある。

自分に余裕がないときに人にやさしくしようとしても

どうしても顔が引きつる。

もし「一人で大丈夫です」を無理して言わせているのであれば

ダメダメだ。そうだったらごめん。

 

私が何かを燃料にしてマネージャーの仕事をしているなら

後輩たちの成長したなーと思う発言や

お客さんとうまくやれるようになって自信をつけている彼らの姿が

その主となるエネルギーの原料になっていることは

間違いない。

 

税務の知識や技術は外部の研修でも身に着けられるが

日々のそうした人と人とのつながりは

各個人が自分の人生の大事な時間を他人のために使い、

自分も誰かに使ってもらって

それらの本質(貴重なことなのだということかな)を知って初めて出来上がる。

そこに最短な道や効率化できる方法はないが、

その先にきっと自分の居場所ができたという安心感がある。

 

現在その後輩たちがまたその後輩たちを

貴重な時間と愛情をかけて同じように苦労して教えてくれていて

その連鎖が事務所を支えてくれていると思います。

 

入社間もないスタッフ、アシスタントさんは

おそらく自分のことで精いっぱいだろうけど

そのうち後輩が入ってきたら、

先輩として感動される存在になれるよう頑張ってくれるはず。

この連鎖が私は一番尊いものと思っているし

それがちゃんと社内にあるから、

かがやきグループは強いと思っています。

 

何のために仕事をしているか。

そんな力はないのかもしれないし、欲張りかもしれないけど

私に関わっている人は一人でも多く幸せでいて欲しい。

そうなるために頑張る。

 

ブログ、まじめに書くと超恥ずかしいけど

口で言うことはそれ以上で到底できそうにないので

この機会にみなさんへの感謝の気持ちを書いておきます。

 

いつも感動をありがとうございます。

これからもこの自慢の仲間で

仕事を通じた人生の喜びを一緒に感じていきたいです。