重陽の節句 (安城 加藤佐知子)

こんにちは。

安城事務所の加藤佐知子です。

 

10日過ぎてしまいましたが、9月9日は何の日かご存知でしょうか?

9月の行事と言えば、お月見や敬老の日、収穫祭などでしょうか。

華道を嗜まれている方はご存じかと思いますが、「重陽節句(菊の節句)」というのがあるそうです。

私は23年前に知りましたので、自分の勉強も兼ねて書いてみようと思います。

よろしければお付き合いください。

 

まずは「五節句」を復習します。

五節句」とは、江戸時代に定められた5つの式日(今でいう祝日)をいいます。

1月7日 人日(じんじつ  七草節句

33 上巳(じょうし  桃の節句

55 端午(たんご   菖蒲の節句

④7月7日 七夕(たなばた  笹の節句

99日 重陽(ちょうよう 菊の節句

①~④までは馴染み深く、ご家庭でも毎年行事とされている方も多いと思います。

そして今月の⑤「重陽節句」は、古来より奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考え、中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書いて「重陽節句」と定め、不老長寿や繁栄を願う行事をしてきたそうです。

 

99日の当日は、菊の花びらを漬け込んだり浮かべた「菊酒」を酌み交わしたり、「菊合わせ」という現在でいう菊のコンクールなどをしていたそうです。

また、「被せ綿(きせわた)」という風習もあり、前日に菊の花の上に、赤・白・黄の真綿(絹の綿)をかぶせ、翌朝、菊の露や香りを含んだ綿で身体を清めると長生きできるそうです。


今ではあまり知られていませんが、日本文化・伝統行事の一つとして、五節句を締めくくる「重陽節句」も受け継がれていければと思います。