爆発卵にご用心!(久永)

おかげさまで確定申告も無事に終わり、ほっと一息。
さあ、次はブログ…ということで、

今回は、大失敗そして大爆笑の出来事を書きます。

仕事が立て込んでいる時期は、日曜日にまとめてお料理をして、一週間のごはんを確保するのが習慣になっています。この確定申告の時期は、おでんやシチュー、お鍋など、色々作り置きをしました。帰ればすぐごはんが食べられるという安心感のもと、集中して頑張りました。

そんなある夜のこと。月曜日から大事に食べてきたおでんも、とうとう、ゆで卵がひとつだけ。わざわざお鍋に入れて温めるのも効率悪いわ…ということで、電子レンジへ。勿論、ゆで卵を電子レンジにかけると爆発することは百も承知です。ほんの10秒ほど加熱したところで取り出して触ってみると、ほんのり温かくなったかなという程度だったので、ぱくっと一口。すると、「ぼっかーん!!」という爆発音。何が起きたのかわけがわからず、口を押えたままその場にたちすくむこと数秒。気が付くと、広範囲に黄身やら白身やら飛び散っているではありませんか。そして、上唇に激痛が...。次の日から、腫れ上がった上唇を隠すためにマスクが手放せませんでした。

なんで?なんで爆発したの?たった10秒で黄身がそんなに熱くなるわけないじゃん!というわけで、調べてみました。

  1. 電子レンジによる加熱で卵の中心部から均等に加熱されることにより、黄身の部分から水分の沸騰が発生する。
  2. 黄身は白身と殻に包まれているために外気よりも高圧となり沸点が上昇する。
  3. 黄身は熱膨張による体積の増加に伴い、白身と殻を押し破って外気に触れ、この瞬間に急激な減圧が起こる。
  4. 沸点が下がることで黄身に含まれる水分が一気に蒸発気化し、平衡破綻型の水蒸気爆発が発生する。

破裂する前に取り出しても、白身に包まれた内部には100℃を超えても沸騰せずに残っている水分があるため、殻をむいた時や口に入れた瞬間、黄身が外気にさらされて爆発することになる。このような状態のゆで卵のことを、俗に『爆発卵と呼ぶそうな。やはり、たった10秒で、お出しがしみた極上のゆで卵は、爆弾と化していたのですね。

 滅多なことでは風邪をひかないマスク姿の私に、『えっ?風邪ひいたの?』『花粉症?』様々な質問がとびました。その都度、一部始終を説明。爆笑されるのは勿論、中には、トラウマになって卵を食べられなくなるのでは?と心配する声も。いえいえ、ご安心を。唇の回復を待って、すぐに次のおでんを作りました。美味しいものは美味しいんです。でも、本当に勉強になりました。爆発卵にはご用心!