人間ウォッチング(宮城島)
普段は車通勤のため電車に乗るのは出張の時ぐらいです。
それも平日の通勤時間帯に電車を利用するので周りは、サラリーマンやOL、
学生諸君で混み合っていて、たまに乗っても、いつ乗っても電車内は同じ感じです。
話をする人がいるのでもなく、ずっしりと重い空気に不快を感じながらひたすら前を見てるか、目をつぶって電車の揺れに体を任せ早く着かないかと思いながら乗っています。
先日、所用があり何年かぶりに休日に電車に乗りました。
各駅停車に乗り約1時間かけて目的地まで行ったのですが、休日の昼間ということで
混み合っているわけでも、かといってガラガラに空いている分けでもなく妻と二人
並んで座ることができました。
最近はボックスシートの電車が少ないらしく長いベンチシートに座ったのですが
妻と会話をするのでもないので、仕事の疲れもあるので居眠りをしていこうと思ってました。
ところが、平日の通勤電車と違い休日の昼間の電車には私の睡魔を吹き飛ばす
おもしろい光景がありますねー。
子供からお年寄り、仕事中の人、旅行中の人、デート中など様々な人々が乗り降りしてきます。
そんな人たちをチラチラ見ていると本当に飽きません。
頬笑ましい人々もいたり、目のやり場に困るようなカップルもいました。
ちょうど我々の正面に座ったカップルは(カップルといっても私よりも年は上だと思う)
いい年をしてベタベタして(ちとキモイ)、早く降りろっーて感じでした。
次に、若いカップル
女の子が堂々と化粧を始めたかと思えば、男の子が女の子の睫毛に塗っていたもの(マスカラ?)
を借りて自分の睫毛にも塗り始めたんですよ、しかも当たり前のように・・・。
最近は男も目元をパッチリさせるのですか?ビックリです。
関西弁のおば様二人組は強烈でした。
旅行中らしく大きな鞄を抱え、その鞄やら土産物を両側の網棚の空いているところに詰め込み
大きな声で話をし始め、車窓から富士山が見えてきたら車内をあっちこっちベストポジションを
探す移動をしながら携帯で写真を撮りまくっていました。
貴女たちの話し声が大きいから車内のほとんどの人が貴女たちの旅行の行程と帰り先、
そしてお土産の中身までを把握しましたよ。
でも、小さい子を抱えていた若いお母さんに席を譲ってやっていたのには拍手でしたよ。
最後に、おじさん。
ある漁港の近くの駅から一人で乗ってきました。70歳位で、どう見ても釣り人です。
長靴はいて、帽子かぶって、肩からクーラーボックス掛けて、そして手には竿とタモ。
しかも竿とタモは袋にも入れずに裸のまま。
タモは水がポタポタ落ちているのではないかと思うぐらい、魚をすくい上げたばかりかと思うぐらい・・・ホームで釣りをしてたのかい?と。
でも、いいんです。
私も釣りが好きだから・・・。
おじさん、釣果はどおでしたか?そのクーラーボックスには何匹入っているのですか?
なんとも頬笑ましいおじさんだなぁー と 思ったのもつかの間、
何か、臭う? 餌のコマセ?魚? だんだん臭いがきつくなっていく 誰か窓を・・・。
で、でもいいんです。
おじさんは、きっと家に帰って孫にクーラーボックスに入った魚を自慢するのでしょう。
おじさんより先に目的地に着いたため降りてしまった我々。そのあとの車内はどうなったことやら。
それにしても、まだ車内が空いていたからよかったものの、混み合っていたらおじさんはと思うと
なにか可笑しい。
結局、往復2時間一睡もしませんでした。
たまには、在来線で各駅停車もよいですね。色々な人々、土地柄、普段気がつかない風景が
見られて新発見でした。